Guide
01
「ポリシー違反により出品を停止しました」「ガイドラインに抵触するため商品ページを削除しました」。届く通知に書かれているのは、ほぼここまでです。どの一文が、どの法令のどこに当たるのかは示されません。
理由は単純で、モールは法令の解釈を出品者に提示する立場にないからです。個別の表現について「これは薬機法68条の未承認医薬品の広告に当たります」と書けば、それ自体が法的判断になります。だから「規約に違反しています」で止まります。
結果として、出品者は該当箇所を自力で探すことになります。ここで多いのが、目についた表現だけ直して再申請し、また差し戻されるという往復です。1回の差し戻しで数日から数週間、売上が止まったままになります。
02
一番多い失敗です。表面の語だけ消しても、構成が残っていれば同じ判断になります。たとえば「症状 → 成分不足 → だから本品」という流れは、個々の語を穏当にしても構造として残ります。そして再申請の回数が増えるほど、審査は慎重になります。
本文を整えても、商品名・検索キーワード欄・meta description・画像のaltに古い表現が残っていることが非常に多いです。書くときの意識から外れやすい場所だからです。これらも本文と同じ「表示」として扱われます。広告に当たるかどうかは掲載場所ではなく、顧客を誘引する目的があるか、商品名が明らかか、一般の方が見られる状態か、で決まるためです。
「他社も書いている」は通りません。止められていない店は、適法だからではなく、まだ指摘されていないだけということが普通にあります。逆に言えば、同じ表現で複数店が並んでいる状態は、まとめて処理される前段階でもあります。
03
停止された時点で、元の商品ページは見られなくなります。何をどう直したかを説明する材料が消えるということです。再申請では「どこを、なぜ、どう直したか」を書くことになるので、元の状態が手元にないと組み立てられません。
管理画面から消える前に取ってください。数日経つと編集画面ごと開けなくなることがあります。
04
健康食品・化粧品・雑貨のECで実際に多いのは、次の4つの型です。順に見ていくと当たりが付きます。
| 型 | 具体例 |
|---|---|
| 疾病・症状名 | こむら返り/偏頭痛/腰痛/不眠。化粧品や食品で言える範囲を超えます。商品名に裸で並べているケースが最も多い |
| 予防・防止 | 「〜対策」「〜防止」。症状名より一段重くなります。疾病の予防をうたったことになるためです |
| 身体機能への作用 | 「〜の働きを助ける」「〜を整える」。「サポート」も、かかる先が体の機能だと同じ扱いです |
| 根拠のない最上級 | 「No.1」「ランキング1位」「日本初」。順位そのものが事実でも、対象範囲・集計期間・出典がなければ問われます |
このうち疾病・症状名は、単独の語だけを見ても判断できません。同じ「頭痛」でも、医薬品では承認された効能として書けます。製品の区分によって適法性が反転するので、まず自社の商品が化粧品なのか、医薬部外品なのか、食品なのか、雑貨なのかを確定させるところから始めます。
05
停止の解除は、モールごとに窓口も進め方も違います。共通しているのは、直したことを伝えるだけでは足りず、何をどういう基準で直したかを説明する必要があるという点です。
最後の2つが抜けている再申請をよく見ます。モール側が気にするのは「この出品者はまた同じことをするか」なので、1商品だけ直しても評価は上がりません。横展開の点検まで書いてあると扱いが変わります。
06
まだ止まっていない段階であれば、やることはひとつです。本文だけでなく、商品名・検索キーワード欄・meta・画像altを同じ基準で見直すこと。止まってから直すより、圧倒的に安く済みます。
同業が止められたのを見て不安になった、というのが一番いいタイミングです。同じカテゴリで同じ表現を使っていれば、順番が来るのは時間の問題だからです。